
株式会社丸巧は、東京・神奈川・埼玉・千葉で、大規模修繕・共用部改修・コンクリート補修を手がけています。ここでは、爆裂の原因(中性化・塩害)と、補修方法・進め方・費用の考え方をまとめます。
コンクリートの爆裂とは(鉄筋の腐食でかぶりが剥離する)
鉄筋コンクリートは、本来アルカリ性のコンクリートが内部の鉄筋をさびから守っています。ところが、経年でコンクリートの中性化が進んだり、ひび割れから水や空気が入ったりすると、鉄筋がさびはじめます。さびた鉄筋は体積が増えるため、まわりのコンクリートを内側から押し広げ、表面が浮いて剥がれ落ちます。これが爆裂です。剥落したコンクリートが落下すると、通行人や車への危険にもつながります。
爆裂の原因(中性化・塩害・かぶり不足・凍害)
中性化
二酸化炭素などでアルカリ性が失われ、鉄筋がさびやすくなる。
塩害
海に近い立地や凍結防止剤などの塩分で腐食が進む。
かぶり不足
鉄筋を覆うコンクリートが薄いと劣化が早い。
ひび割れ・漏水
ひびやシーリング切れから水が入り、鉄筋がさびる。
凍害
浸み込んだ水の凍結・融解の繰り返しで傷む。
放置するとどうなるか
補修方法(斫り→防錆処理→断面修復→仕上げ)
爆裂の補修は、症状だけを埋めるのではなく、原因である鉄筋のさびを止めることが要になります。一般的な流れは次のとおりです。
- 斫り(はつり)……浮いた・劣化したコンクリートを、健全な部分まで取り除く。
- ケレン・防錆処理……露出した鉄筋のさびを落とし、防錆材で保護する。
- 断面修復……専用のモルタルで欠損した断面を復旧する。
- 仕上げ・表面保護……表面を整え、再劣化を抑える保護を行う。
表面をモルタルで埋めるだけでは、内部のさびが進んで再発します。斫りと防錆をきちんと行うことが、長持ちする補修の分かれ目です。
中性化・エフロレッセンスとの関係
コンクリート表面に白い粉やつらら状の析出物が出る「エフロレッセンス(白華)」は、コンクリート内部を水が通っているサインです。水みちがあるということは、鉄筋がさびやすい環境になっている可能性があります。中性化やエフロは、爆裂の前段階として現れることがあるため、白華やさび汁が見えた時点での点検が有効です。中性化の進み具合は、調査で確認できます。
費用の考え方
| 費用が動く主な要素 | 内容 |
|---|---|
| 範囲・深さ | 1か所の断面修復か、広範囲の斫り・防錆・調査までか |
| 部位 | 外壁・梁・庇・共用部など、作業条件が変わる |
| 鉄筋の状態 | 腐食が進むほど防錆・断面修復の手間が増える |
| 足場・高所作業 | 作業場所の条件で変わる |
爆裂は表面だけを埋めても鉄筋のさびが進んで再発するため、斫り・防錆まで含めた費用で比較することが大切です。大規模修繕の計画と合わせて検討すると効率的です。
爆裂を見つけたときに、まずしていただきたいこと
コンクリートが浮いている、鉄筋が見えている、破片が落ちている——こうした状態を見つけたら、まず人が近づかない状態をつくることが最優先です。
- 真下を通らないようにします:庇・バルコニーの先端・外廊下の天井など、頭上で起きている爆裂は落下の危険があります。コーンやテープで、その下を通れないようにしてください
- 浮いている部分をご自身で叩き落とさないでください:⚠脚立や高所での作業は転落の危険があります。落とし方によっては、鉄筋やまわりの健全な部分まで傷めます
- 写真を撮っておきます:⚠真下や、立入を止めた範囲には入らないでください。安全な場所から全体が分かる写真を撮り、可能であればズームで寄った写真も残しておくと、現地調査の前に状況を共有できます
- 賃貸・分譲では管理会社様・管理組合様へご連絡ください:共用部で起きている場合、対応の窓口はそちらになります
⛔人を近づけない措置は当面の安全確保として有効ですが、それで進行が止まるわけではありません。鉄筋がさびている限り、内部では劣化が進みます。
爆裂・剥落・タイルの浮きを見つけたら、写真だけでも状況を確認できます
中性化や鉄筋の状態を確認し、斫り・防錆・断面修復まで一体で、内訳のわかるお見積りをご提案します。管理会社様・オーナー様のご相談も承ります。
部位別に見る爆裂 ── 起きやすい場所と確認のしかた
爆裂は、水がたまりやすい場所と、かぶりが薄くなりやすい場所で目立つことが多い症状です。ただし、条件がそろえば下記以外の部位でも起こります。
- 庇(ひさし)・バルコニーの先端:上から水を受け、下端で水が切れる部分です。先端の角から欠けはじめることが多い場所です
- 外廊下・階段の天井(下面):上階の床から水が回ると、下面のかぶりが押し出されます。真下は人が通る場所です
- 梁・柱の角:角はかぶりが薄くなりやすく、角に沿って剥がれます
- パラペット・笠木まわり:屋上の端部から水が入ると、内側で鉄筋がさびます
- 手すり・金物の根元:埋め込まれた金物がさびて膨張し、まわりのコンクリートを割ります
⚠共用階段のコンクリートが欠けている場合は、踏面の安全に直結します。共用階段のコンクリート欠け・爆裂の補修もあわせてご覧ください。
補修に使う材料 ── 防錆材と断面修復材
斫りと防錆が要になることは上でご説明したとおりですが、使う材料と塗り方でも持ちが変わります。丸巧では、部位と欠損の深さに応じて選びます。
- 防錆材:ケレンでさびを落とした鉄筋に塗り、再腐食を抑えます。塗り残しがあるとそこから再発するため、鉄筋の裏側まで処理できるように斫る範囲を決めます
- プライマー(下地接着材):斫った面と新しい修復材をなじませるために使います。ここを省くと、修復材が後から浮くことがあります
- ポリマーセメントモルタル:断面修復の主材です。一般のモルタルより付着性を高めたもので、浅い欠損から中程度の欠損まで使います
- エポキシ樹脂系の修復材:薄い欠損や、接着性を重視したい部位で選択肢になります。下地の乾き具合や施工環境で使える条件が変わるため、断面修復ではポリマーセメントモルタルが基本になります
⚠深い欠損を一度に埋めると、乾燥収縮でひび割れることがあります。数回に分けて塗り重ねるのが基本です。工程を省いていないかは、見積書と工程表で確認できます。
爆裂補修の見積書で確認する項目(数量の数え方)
上の「費用の考え方」で挙げた要素に加えて、数量をどう数えているかを見ると、複数社の見積書を比べやすくなります。
- 箇所で数えているか、面積(㎡)で数えているか:小さな欠損が点在する場合は箇所、広い範囲がまとまっている場合は面積で計上するのが一般的です。数え方が会社ごとに違うと、金額だけでは比べられません
- 斫り・防錆・断面修復が別項目になっているか:「爆裂補修一式」とだけ書かれていると、どこまで行うのかが分かりません
- 斫ってみて範囲が広がったときの扱い:追加が発生する条件と、その場合の単価が決めてあるか
- 足場・高所作業車の費用がどこに入っているか:外壁塗装や防水と同時に行えば、まとめられることがあります
- 仕上げが含まれているか:断面修復までなのか、まわりと同じ見た目に戻すところまでなのか
- 数量の根拠:どこを何か所数えたのかが、写真と図で示されているか
⛔このページに金額は掲載していません。建物の状態と部位で大きく変わるためです。丸巧のお見積りは、ここに挙げた項目が分かる形でお出しします(調査・お見積りは無料)。
丸巧の現地調査チェック観点
丸巧が爆裂補修の現地調査で確認する主なポイントです。数量の根拠を写真と記録で残し、内訳のわかる見積りにつなげます。
- 爆裂・浮きの範囲:打診で健全部との境界を把握。
- 鉄筋の腐食度:露出・断面欠損・さびの進行。
- 中性化の進行:調査で深さを確認(再発防止の判断)。
- エフロ・水みち:内部への水の浸入経路。
- 発生部位・安全:外壁・庇など落下リスクのある場所か。
- 足場・作業条件:高所・狭所などの施工条件。
丸巧の大規模修繕・コンクリート補修 施工事例
コンクリートの爆裂についてよくある質問
あわせて確認したいページ
コンクリートの爆裂・剥落は、早めの原因調査からご相談ください
丸巧が、中性化や鉄筋の状態を確認し、斫り・防錆・断面修復まで一体で、内訳のわかるお見積りをご提案します。

